皆様もご存じのように、Jack's Roomは詩のサイトです。それはもう、これを読んでいるあなたには何をいまさら、という話だと思います。
しかし、最近私が詩を書いていませんね。
かつて、この場所が始まったばかりの頃、つまりは今から十年近く前のころは、私もいろいろ書いていました。まあ、初年のJack's Roomを知っているのは、今ではもう火翠だけだとは思いますが。
書かなくなったとはいえ、まるきり書かなくなったわけでもありません、時には書きます。ではなぜ書く頻度が落ちたのか。
ひとつは、私が書かなくても良くなったからです。いえ、書きたくないとかそういうことではないのですが、私が書かなくてもJack's Roomにはみんなが読む作品が不足することがもうなくなったからです。そうであれば、更新のためではなく、本当に書きたいもののためだけに書けば良くなるわけです。
さらには、そのように作品が集まるようになったぶんだけ、私の役目は私自身が作品を書くことではなく、みんなが作品を寄せてくれるこのサイトの維持に重点が移ってきたということもあります。今の私は十年前の私と同じではないわけです。
そして、前よりは臆病になったことも否定できません。
正直、私はサイトの運営者なだけで、別に良い詩が書けるような腕を持っているわけではありません(みんな知っていると思いますが)が、しかし、ここはJack's Roomという、私の名を冠した場所であるわけです。その名前を使って私の面白くもない作品が載っていいのか?と思うこともあります。
しかし、そうは思っていても、自分で書きたいと思えば書いて載せてしまいますけどね、プレッシャーで書きたいと思う機会が前より減っただけです。まあ、こう書くと、多分色々とフォローを入れてくれる心優しい方が現れると思いますが、自分の作品に納得が行かないのは自分自身ですから、それはまあ、仕方ないのです。ですから、そのような方にはまあ、お気持ちだけありがたく頂いておきます。
しかし、あまりにも私が書かないというのもどうかな、とたまには思います。もう少し書いた方がいいのかなと。
もし、あなたが読みたいって言うなら、ちょっと書きたい気持ちになるかもしれませんね。でも、そんなこと言われたら余計にプレッシャーで、かえって書けなくなってしまうような気もするので、特にそう言ってくれとは望まないでおきますが。
そんなことを考えながら、次回はちょっと詩の話でも書いてみようかなと思います。私は今度はいつ詩を書くか解らないけれど、これで少しは詩のサイトらしい感じになればいいかなって思います。
それでは、また。
2006年03月
有楽町線車内にて
// Jack