さて、前回まで二回にもわたって、ブログとJack's Roomそれぞれにおける私なりの情報整理のしかたについて書かせていただきました。
あなたはもうすっかり退屈しているかもしれないですが、もう今回で終わりになりますから、どうかあと一度だけお付き合いください。
さて、前回で私は「淘汰」せずに「選抜」するという考えに至ったのは、他の詩のサイトの管理人の方との会話から生まれた、と書きましたね。
どんな人とのどんな会話だったのでしょう?今日はそんなお話なのです。
詩のサイトの世界には意外に多いのです。
くだらないサイトは淘汰されるべきだ、と声高に叫ぶ人が沢山いて、ご丁寧にも時々自分だけの世界から下界に降りてきて、我々に自己淘汰を促すのです。以前に出会った彼も、Jack's Roomの欠点を延々と書き連ねて、淘汰されるべきだと言ってくれました。
つまり、彼は大胆にも私のサイトを淘汰しようとした、ということは自分の世界だけでなく、広大なネットの世界にまで自らの「淘汰」を適用しようとしたということです。きっと非常に野心家な方なのか、あるいは前回言ったような、「淘汰せざるを得ない」世界ばかり見てきたおかげで淘汰の必要がないことに気づかない、むしろネットに乗り遅れた人だったのか。
確かに、立派なサイトだけがネットにあるわけじゃないです。
Jack's Roomも、大したものではないし、なくなってもネット上になんの影響もありません。彼が検索エンジンで詩のサイトを探した時にそのようなサイトが沢山出てくることが、彼には我慢できなかったのでしょう。
確かに、検索エンジンが素晴らしいサイトばかり教えてくれたら素敵です。
だけど、だからといってサイトを淘汰しようとするのは、ちょっと無理のある考えです。ネット上のほとんどの人にとって、Jack's Roomはどうでもいいサイトですが、私と、ここに集まってくれる方々にとって、ここは私とみんなを、そしてみんなとみんなをつなぐ大切な場所なのですから。
それに、実は今までの文章の中で私の答えはもう出ています。そう、検索エンジンが「彼にとっての」素晴らしいサイトだけを見つけだしてくれれば済む話なのです。
検索エンジンが個人の好みにしたがって詩の内容を評価するにはまだまだずっと時間がかかるでしょう。それでも、できることはあります。
自分で選べばいいんです。世の中には無数の詩のサイトがあって、素晴らしいのからくだらないのまで沢山ある、それは確かにある。でも、素晴らしいサイトだけを自分で探してそれをネットに向けて紹介する。
彼が思うように、彼が素晴らしいと感じるものが多くの人々にとって素晴らしいなら、それは多くの人々にとって有用なはずです。その有用性が認められれば協力者を得ることも不可能ではないでしょう。「選抜委員会」の誕生です。
つまらないサイトや自分のサイトばかり紹介しようとする奴は委員会から追放すればよろしい。そのうちにメンバーにはエリート意識めいたものが芽生えて、よりモチベーションが上がるかもしれません。
つまりそれが「選抜モデル」の原型のアイディアです。
スケールの大きな話で、実現は難しいように見えますが、一つ一つのサイトに閉鎖勧告するよりは実現性はずっと高いでしょう。彼がやる気になったら、協力したかったくらいです。そしたら私は彼が選抜したサイトから素晴らしい詩というものを学ぶことができたのに、残念にもそうはなりませんでした。
恐らく彼は、その実践者となるべく辛く長い修行の旅にでも出たのだと思います。その後見かけません。
そしてそれから数年して、Jack's Roomの作品数が増えてきたころ、私は多すぎる作品数に対しての一つの方法として、この「選抜」という考え方を思い出したのです。
広大なネット上からサイトを選抜するより、Jack's Roomから作品を選抜するほうがずっと簡単ですし、Jack's Roomには協力者がいました、もちろんそれは、あなたを始めとするお客様達のことです。
あなたが感想を付けてくれた作品が、あなたの気に入った、あるいは関心のある作品だと考えます。あなたが気に入るなら、他の誰かが気に入る確率は、誰も気に入らない作品よりは高いかもしれない。一人が二人になり、三人四人と増えて行けば、それはもう(人が少ない)Jack's Room基準では「かもしれない」ではないといえます。
感想以外にも選抜の方法は色々あります。そのうちに何か他の方法を用意することがあるかもしれません、しかしいずれにしても、私一人ではない、あなたと、みんなのおかげでJack's Roomはできています。
いつもありがとう。
そして、かけがえのない協力者であるあなたに、こんな退屈な話をしてしまってごめんなさい。
次回はもう少し、読んで考える必要のない話がいいですね。
それでは、また。
// Jack
素敵☆
かっこいいとか言われると、ちょっとうれしいな♪