作品を表示するためのデータベースもアプリケーションサーバも停止してしまったので、もうJack's Roomは動かない。
このブログは誰が読むかわからない(誰も読まないこともありうる)けど、自身の出版とかそういう活動の時のために残しておくことにする。今はまだブログを書く習慣が私から失われているので不定期だけど、書いていたらそのうち慣れて来て定期的に書き続けるかもしれない。
とりあえず、今の気持ちは、無事に終えられてほっとしているといったところである。
少しは落ち込むかなと思ったけど、幸いにしてそういうことはなかった。
終了を決めたのが5月頃だし、それ以前からあまり管理しなくなっていたので、私の中ではすでに終わっていたのかもしれない。
かつては、誰も来なくなって忘れ去られてから終わるのは嫌だなと、人気のあるうちに終わりにしたいなと思っていたけど、実際に人が集まっていた時期にはここで終わりにするなんて決断はできなかった。終わるためには人が減ってくる過程が必要だったのだと思う。
それでも、思ったよりは多くの人からお疲れ様のメッセージを頂いた。やめないでください、と言い出す人はいなかった。そういう「やめないで」という光景は世の中の他のウェブサイトの終了時によく目にしていたので、もしかしたらあるかもと思っていたけど、私の中ではどこかで終わりたいと考えて決めたことだったから、実際にやめないでと言われていたら対応には困ったことだろう。
2003年くらいの、人がたくさんいた時期に終了するって言ってたら、そういうこともあったのかもしれないけど。
既にそれも昔のこととなって、今周りを見渡せば、もはや個人の手作りのサイトなんてほとんど残っていないのだ。
ブログとかSNSとか、何かのサービスの一部になっているものばかりである。別にそれが悪いことではないけど、Jack's Roomが始まった頃はそういう時代じゃなかったので、少しさみしくは感じている。
しかし、それはもう、時代が変わったんだと思う。Jack's Roomだって、今の時代に作られるとしたらSNSみたいな形のサービスになるだろう(そういうサイトは既にある)。人々がそういう世界に慣れているので、最後の頃にはJack's Roomの古めかしいシステムは人を寄せ付けにくくなっていたと思う。
時代の流れについて行くための努力も多少はしていたけど、形にはならなかった。それは私が難しく考え過ぎたこともあるし、その時点でサイトにいるユーザーからしてみたら「今のままでいいじゃない」という反応を返す(その気持ちはわかる)ので、どうしていいかわからなくなったこともあった。
そして行き着いた先は、他の個人サイトと同じように、Jack's Roomも天寿を全うする。という道であった。
そして今、安らかな最期を遂げたのだ。
長くなったからこのくらいにしよう。
みんな、お疲れ様でした。