2008年02月22日

これは必読 茨木のり子「詩のこころを読む」

さて、二冊目の紹介にしていきなり詩集じゃない本が出ます。

とはいえ、詩集ではないですがこれから様々に詩を読んでいく方にぜひ読んで頂きたい本なので、他の詩集を紹介する前にこの本を紹介しておきたかったのです。

さて、この岩波ジュニア新書「詩のこころを読む」ですが、著者は茨木のり子、詩人の方です。この人自身の作品も素敵なのですが、この本では茨木のり子自身の作品ではなく、他の人の作品を紹介しています。

こういう、詩について書かれた本では、数多くの詩を引用することが多く、また、色々な詩人の作品を扱うので、当てずっぽうに詩集を買うよりも手軽に、様々な作風に触れることができます。

そして、この本はジュニア新書に収められていることからも解るように、若い人達向けに解りやすく書かれています。詩について解り易いという本というのはとても貴重です。詩の入門書らしきタイトルを見つけて手にとってみても、難しい話が延々と続けられていて「やっぱり詩は難しいのか」と思ってしまうことは私にはよくあります。しかし、この本から始めれば難しい思いをせずに詩の世界に入っていけると思います。

本物の詩人が詩について易しく解説している、詩人の目で詩を読んでいる。ひとつの作品からどれだけ多くのことが読めるのか、またどれだけ多くのことが書けるのか、よくわかります。

解り易い作品から難解な作品まで様々紹介されています、私はあんまり難解な作品はあまり得意ではないのですが、難解な作品でも茨木のり子が丁寧に解説してくれます、時には作者がどのような人であったか、その作品が書かれた頃作者はどうしていたのかなど作品の外の部分にまで踏み込んで教えてくれます。そのような話を通して、読者は自然に詩の世界に入り込んで行きます。

茨木のり子が私達を詩の世界へ導いてくれるというわけです。

もちろん、詩に正しい読み方というのがあるとも思えないので、この本でやっているのは茨木のり子の読み方ですが、しかし、多くの方にとって違和感のあるような読み方はしていないと思います。少なくとも参考にはできるはず。

詩を読むことは詩と向き合う最初の一歩です。詩を書くためにはまず読むことが欠かせません。読む力を身に付けることができれば、一篇の詩があなたにもたらすものが、今までよりずっと大きなものになってきます。

値段も手ごろで入手しやすい本なので、これから詩を書きたいという方はぜひ一度手にとって欲しい一冊です。


posted by Jack at 00:10 | Comment(1) | TrackBack(0) | 詩集/書籍紹介

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。