この年に集まった作品は725作品、前年の半分以下の数になりました。
この数字の激減の原因は前回にも書いたとおり、同時に投稿できる作品数を一作品に絞ったこと、それから、私のプライベートが色々と忙しかったので、なかなか掲載作業ができなかったことが原因です。
しかし、よくよく見てみると2007年はもっと作品数が少ないようなので、忙しい中でも忙しいなりに掲載はやってたみたいですね。ただ、それまでと比べて、掲載の間隔が若干長くなっていたようには見えます。同時投稿数が減ったところに掲載間隔が伸びたので掲載作品数が大きく減ったのでしょう。
ただ、作品数自体はそんなに多くなくてもいいかなとは思います。慌てて沢山書くよりは、ひとつひとつをゆっくりじっくり書いてくれた方が、作品のクオリティもそうだけど、作者の方にとっての作品への思い入れも深くなると思いますし。そういう意味では、多少作品数が減ったところで大きな問題ではないと思っています。
そしてこの年の12月26日、Jack's Roomは10周年を迎えました。
私も始めた当初はまさかこんなに続くなんて考えてもいなかったけど、随分長く続いてきました。
まあ、多かろうと少なかろうと、のんびりやりましょう。
では作品を見てみましょう。
ともこモード作 「捨てられちゃったトマトな女」
http://j-world.nu/servlet/do/viewer?id=7406&poet=1056
あはは、面白い。
淡々とした語り口調はリズムが良くて読みやすい。
トマトって喩えも面白いねぇ、トマトって、はっきりと赤い色がイメージされます。
はっきりしたイメージでリズム良く進行して、最後にきちっと締める。なんていうか、小気味良い、って言葉がぴったりくる感じの作品かなって思います。
あぃ作 「いま、まだ、まだら。」
http://j-world.nu/servlet/do/viewer?id=7454&poet=982
タイトルが楽しい。タイトルだけが並べられるJack's Roomではタイトルはとても重要なのです。
この作品のように、最終行を独立した一行で書くパターンは多いですが、これをやると作品の性格がその一行に大きく左右されるっていうか、最終行の内容で印象がまったく変わってしまうので、慎重に使う必要があります。
この作品の場合、最終行の内容自体はよくある内容ではあるのですが、でも、それだけにうまくまとまっているように見えます。
壺内モモコ作「当たりが出たらもう一本」
http://j-world.nu/servlet/do/viewer?id=7637&poet=1069
あはは、面白い。
何が面白いって、「当たりが出て欲しいけれど」なのでまだ実際に当たってない状況なのにここまで考えが走ってしまう。その飛躍具合がかわいらしい。
また、このタイトルも、唐突だし、だけどみんな一度は聞いたことフレーズなので、目を引きます。
でも、私は普通に店に持ってっちゃうだろうなぁ・・・(笑)
かじゅん作「スライド式ぼく世界」
http://j-world.nu/servlet/do/viewer?id=7747&poet=977
なんか今日はタイトルばっかりみてる私がいる(笑)
この人の作品リストを改めて見てみると、タイトルの付け方がうまい。見ていて気になるタイトルがいっぱい並んでます。
この作品、内容は私的にはちょっとよく伝わらないのだけど、言葉はきれいに使われてて、柔らかいひらがなをリズミカルに使って展開する不思議な世界。読んでいる間に読みきれなかったものについて、読み終わってから夢想してしまう。不思議な響と力のある作品です。
Jack作「しあわせのいちページ」
http://j-world.nu/servlet/do/viewer?id=7889&poet=343
そしてこれも2006年の作品でした。
2007年になっていくつか感想ついていたので覚えている方も多いんじゃないかと思います。
とにかく七五調で書いてみたかったので書いてみた作品。リズムよく運べるのでこんなコミカルな内容を書くのにもうまくはまってくれました。
これのタイトルはけっこう悩んだ、悩んだ末に「しあわせのいちページ」とした、ひらがなでほのぼのとした感じを出したくって、「いち」のところまでひらがなにしました。
さて、できれば2007年中に2006年の話を書いておきたかったのですが、結局2008年になってしまいました。
このblogでは新しい企画を考えているのですが、その前にまずは、今やっているこれを2007年の話まで書いてしまって、時代の流れに追い付いておきたいと思います。